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クリニックブログ

“整形外科と木”について

2024年11月15日

整形外科(Orthopaedics Surgery)という言葉が最初に使用されたのは、1741年にNicolas Andryがパリ大学で教科書として出版したL’Ortho-pedieという本の名前に由来しています。この言葉はギリシャ語由来で、ortho(正しく、まっすぐ矯正するの意味)、paedics(小児の意味)の2つの言葉からなる合成語です。この本では小児期の変形を矯正し、かつ予防する技術について述べられています。この教科書の中で整形外科を象徴する挿絵として湾曲した木をまっすぐに矯正している絵が描かれています。今日、多くの整形外科関連学会、雑誌、病院のシンボルとして木が描かれてます。

院長 服部宏行

野球肘 part1

2024年11月08日

こんにちは!理学療法士の鳥居です!

暑かった日々もようやく落ち着き気温が下がってきました。

野球好きの自分としては日本シリーズやワールドシリーズが終わると、今年もあと少しなんだなと寂しくなります。

今年も大谷翔平選手を中心に野球界は大盛り上がりでしたね!

その中で今回は野球肘について何回かにパートを分けてお話しさせて頂きます!

part1となる今回は、野球肘の病態についてお話しします!

【野球肘とは】

投球動作中や投球後に生じる肘の痛みを総称して野球肘と言います。

人によって内側や外側、後方など痛みの場所も異なります。

また、年齢によっても損傷されやすい組織が変わってきます。

○小中学生=骨端線や骨軟骨

○高校生以上=骨端線閉鎖後の骨や関節、靭帯など

【原因】

基本的には投球動作を繰り返し行うことで、肘関節を構成する骨(上腕骨•橈骨•尺骨)、軟骨、靭帯、筋肉などの組織への負荷が過剰になり発症します。

その他の要因として、「筋肉の柔軟性低下」や「関節の可動域低下」などの身体的な因子と「肘下がり」「身体の開きが早い」「手投げ」などの技術的な因子が挙げられます。

【痛みが出るメカニズム】

内側型

野球肘の中で最も多い部位といわれています。

肘の内側には「内側側副靱帯」や「手首や指を曲げる(屈曲)筋肉」が付いています。

この筋肉はボールを握る•手首のスナップをきかせる動作の時に働きます。

投球時に肘の内側には関節が離れようとする牽引力が働きます。

外側型

肘の外側にも外側側副靱帯がありますが、野球肘ではあまり損傷されることはありません。

肘の外側では骨同士(関節)がぶつかる圧迫力が加わり、離断した軟骨や滑膜が挟まってしまって痛みが出現します。

後方型

後方でも外側と同じように圧迫力が加わり、骨同士が衝突したり、擦れたりします。

特にフォロースルーの時に肘が伸びる際に骨同士の衝突が起きてしまいます。

これにより疲労骨折や骨軟骨が擦り減ってしまいます。

次回は野球肘の分類についてお話しさせて頂きます!!

定期勉強会

2024年10月28日

こんにちは!

理学療法士の若山です。

今回の勉強会では「股関節手術後の可動域制限」「肩関節の可動域制限」について学びました。

今回は股関節に人工関節を入れる手術後のリハビリについて学びました。基本的に手術後に可動域制限がある場合は股関節の内転・内旋位になる事が多いと学びました。今回の勉強会では股関節外旋筋のトレーニングやストレッチについて学ぶことができました。

「肩関節の可動域制限」では肩甲上腕関節を確認する事が重要と学びました。肩関節軽度外転・屈曲位で上腕骨頭の動きを確認し、前方か後方のどちらの組織が可動域制限をきたしているのかを評価する重要性を学びました。

今回の勉強会で学んだ事を今後も活かしていきたいと思います。

「肉離れ」について

2024年10月02日

こんにちは!

理学療法士の若山です!

株式会社AILIFEさんの勉強会に参加させていただきました。

今回で2回目の開催となり、テーマは「肉離れ」でした!

肉離れは一般的にスポーツ動作中に急に筋肉が切れるような感覚があり、痛みを生じる疾患です。

損傷しやすい状態として筋肉の遠心性収縮(筋肉が伸ばされる時)で起きることが多く、中でも大腿二頭筋の損傷が一番多いことを学びました。また肉離れの画像の見方や評価、トレーニングなど色々なことを今回の勉強会で学ぶことができ、今後の臨床でも活かして行こうと思います。

定期勉強会〜肩関節インピンジメント症候群〜

2024年09月17日

こんにちは!

理学療法士の若山です!

今回のテーマは「肩峰下インピンジメントに対するアプローチ」について行いました。

肩峰下インピンジメントは肩関節の組織内で筋肉が何らかの理由で挟まる疾患です。特に棘上筋腱が圧迫されやすいと言われています。

長時間のデスクワークや激しい運動などで姿勢不良となり、肩甲骨の動きが出にくい状態になるため痛みが生じる事を学べました。

今回の勉強会で肩関節周囲の評価を行うだけではなく、胸郭の動きも評価しアプローチしていくことも大事だとわかりました!

胸郭を評価する事で、実際に肋骨の動きや肩鎖関節、胸鎖関節の動き、左右差も見れるため胸郭を評価する重要性を学ぶことができました。

今後、今回の勉強会で学んだことを今後の臨床で活かしていきたいと思います。