こんにちは!理学療法士の鳥居です!
暑かった日々もようやく落ち着き気温が下がってきました。
野球好きの自分としては日本シリーズやワールドシリーズが終わると、今年もあと少しなんだなと寂しくなります。
今年も大谷翔平選手を中心に野球界は大盛り上がりでしたね!
その中で今回は野球肘について何回かにパートを分けてお話しさせて頂きます!
part1となる今回は、野球肘の病態についてお話しします!
【野球肘とは】
投球動作中や投球後に生じる肘の痛みを総称して野球肘と言います。
人によって内側や外側、後方など痛みの場所も異なります。
また、年齢によっても損傷されやすい組織が変わってきます。
○小中学生=骨端線や骨軟骨
○高校生以上=骨端線閉鎖後の骨や関節、靭帯など
【原因】
基本的には投球動作を繰り返し行うことで、肘関節を構成する骨(上腕骨•橈骨•尺骨)、軟骨、靭帯、筋肉などの組織への負荷が過剰になり発症します。
その他の要因として、「筋肉の柔軟性低下」や「関節の可動域低下」などの身体的な因子と「肘下がり」「身体の開きが早い」「手投げ」などの技術的な因子が挙げられます。
【痛みが出るメカニズム】
『内側型』
野球肘の中で最も多い部位といわれています。
肘の内側には「内側側副靱帯」や「手首や指を曲げる(屈曲)筋肉」が付いています。
この筋肉はボールを握る•手首のスナップをきかせる動作の時に働きます。
投球時に肘の内側には関節が離れようとする牽引力が働きます。
『外側型』
肘の外側にも外側側副靱帯がありますが、野球肘ではあまり損傷されることはありません。
肘の外側では骨同士(関節)がぶつかる圧迫力が加わり、離断した軟骨や滑膜が挟まってしまって痛みが出現します。
『後方型』
後方でも外側と同じように圧迫力が加わり、骨同士が衝突したり、擦れたりします。
特にフォロースルーの時に肘が伸びる際に骨同士の衝突が起きてしまいます。
これにより疲労骨折や骨軟骨が擦り減ってしまいます。
次回は野球肘の分類についてお話しさせて頂きます!!