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クリニックブログ

定期勉強会

2025年01月27日

こんにちは!

理学療法士の若山です!

今年初の勉強会を行いました。

テーマは「橈骨遠位端骨折に対するアプローチ」と「術後肘頭骨折で伸展制限に対するアプローチ」について行いました。

「橈骨遠位端骨折」とは手関節の骨折であり、転倒時に受傷する事が多い疾患です。中でもcolles (手背屈時での受傷)/fork状変形と smith (手掌屈時での受傷)の二つに分類しcolles が基本的には多いと言われています。

また橈骨遠位端骨折で合併しやすいと言われてるのがTFCC(三角骨線維軟骨複合体)損傷で主に手関節尺屈・背屈の可動域制限をきたす事が多いと学びました。介入としては肘伸展時でしっかりと滑車切痕が入るかどうかと前腕の回内・回外の可動域/アライメントを確認する事が重要と学びました。

「術後肘頭骨折で伸展制限に対するアプローチ」では「橈骨遠位端骨折」のアプローチと三頭筋のアプローチも大切だと学び、介入としては三頭筋の脂肪体のモビライゼーションとトレーニングを中心として学ぶ事ができました。

今回学んだ内容を今後の臨床に活かせるよう頑張っていきたいと思います。

院外活動 少年野球メディカルチェック

2024年12月17日

こんにちは!

先日、練馬区の少年野球チーム『関町ニューウエスタン』のスポーツメディカルチェックを行いました!

今年で2回目となりましたが、チーム関係者の皆様、選手、協力していただいた他院のスタッフのお陰で無事に終えることができました!

今年は前回行ったメディカルチェックとストレッチ指導の他に「クールダウンの大切さ」についてのプレゼンテーションをさせて頂きました。

適切なクールダウンを行うことでケガの予防、運動パフォーマンスの向上に繋がってきます。

特に成長期の選手は筋肉の成長が骨の成長に追いつかない時期なのでより一層入念に行う必要があります。

メディカルチェック後は結果の集計や選手ごとに必要なセルフケアをまとめて後日配布します!

興味のある方は当院理学療法士の鳥居にお問い合わせください。

↓当日の様子です

野球肘 part3

2024年12月14日

こんにちは!理学療法士の鳥居です!!

今回は野球肘の予防についてお話しさせていただきます!

野球肘だけではなく全てのスポーツ障害に共通しますが

○負荷のかからない動作の獲得

○正しいウォーミングアップ

○入念なクールダウン

この3点は障害予防においてとても重要です!

この中から今回は負荷のかからない動作の獲得についてお話しします。

投球動作を見ていく中で「身体の開きが早い」「肘が下がっている」という言葉をよく聞きます。

確かにこれらの動作は肘への負担の増大に繋がる動作と言われています。

しかし、身体が開いているから「開きを抑えろ」肘が下がっているから「肘を上げろ」 

そういった意識だけで改善を図ろうとすると、よりフォームが悪化したり球速が落ちてしまったという話をよく耳にします。

↑肘が肩のラインより下がっている例(肘下がり)

投球は腕だけではなく体幹や下半身の動きと合わせて行うものです。そのため体幹と下半身の動きが悪くなってしまうと上肢(肩肘)の負荷が上がってしまいます。

ケガのリスクを下げるフォームを獲得するためには局所的な部分だけを直すのではなく、肩甲骨や体幹、下肢など全身の動きをスムーズに動かせるようにする必要があります!

今回は肩甲骨や指に対するをエクササイズをお伝えします!!

〜肩甲骨のトレーニング〜

僧帽筋中部(肩甲骨内転)

 ①うつ伏せになり腕を真横に広げます。

 ②肩甲骨を寄せるようにしながら腕を上げていきます。

 

僧帽筋下部(肩甲骨の内転•下制)

 ①うつ伏せになり腕を斜め45°に広げます。

 ②肩甲骨を反対のお尻に近づけるイメージで腕を上げていきます。

前鋸筋(肩甲骨の外転)

 ①四つ這いになり手に位置は肩の真下、体幹を真っ直ぐにします。

 ②片手を離してキープします。

 ③なるべく力を抜きながら腕がプルプルしないように支えます。

〜指のトレーニング〜

 ①洗濯バサミを指でCを作るイメージで挟みます。

 ②指の第1関節が潰れないように押します。

  人差し指と中指をメインに行います。

野球肘 part2

2024年11月25日

こんにちは!理学療法士の鳥居です!!

今回も前回に引き続き野球肘についてお話しします!

テーマは野球肘の分類についてです!

野球肘には大きく分けて4つの分類に分けられます!

①内側型 

②外側型

③後方型

④その他

それぞれの代表的な疾患を下の表にまとめました。

表の中からいくつか抜粋して疾患の説明をします!

○リトルリーグ肘

 上腕骨内側上顆障害とも呼ばれ、小学生の野球肘で最も多いといわれています。繰り返しの投球動作により内側上顆(肘の内側の骨の出っ張り)の成長軟骨が障害されます。初めは痛みも軽く数時間すると痛みも治りますが、放置すると痛みの強さと持続時間が悪化します。そのまま投球を続けると剥離骨折を起こすこともあります。

 

○内側側副靱帯損傷

 骨端線が閉鎖する高校生以上で起こります。こちらも繰り返しの投球動作により肘の内側側副靱帯に牽引ストレスがかかり部分的な損傷や変性を引き起こしてしまいます。よく聞くトミー•ジョン手術はこの内側側副靱帯の靱帯再建術です。

○離断性骨軟骨炎

 小学生の頃に発症することが多く、野球肘の中でも重症化しやすいといわれています。初めは肘を曲げ伸ばしする際の痛みや可動域制限が起こります。悪化すると軟骨片が遊離してしまい、肘関節の中で挟まることで肘が動かなくなったり、引っ掛かり感を感じるようになります。剥がれた軟骨(関節内遊離体)は関節ねずみとも呼ばれます。

 

○肘頭骨端線閉鎖不全

 骨端線が閉鎖していない小中学生で起こります。投げ終わり(フォロースルー)で肘が伸びる際に肘の後方で骨同士の衝突が起き、骨端線が開く負荷がかかります。それにより、骨端線部位の閉鎖不全や分離が起きてしまいます。

簡単ではありますが以上が疾患の説明となります!

次回は野球肘の予防についてお話しさせて頂きます!!

“整形外科と木”について

2024年11月15日

整形外科(Orthopaedics Surgery)という言葉が最初に使用されたのは、1741年にNicolas Andryがパリ大学で教科書として出版したL’Ortho-pedieという本の名前に由来しています。この言葉はギリシャ語由来で、ortho(正しく、まっすぐ矯正するの意味)、paedics(小児の意味)の2つの言葉からなる合成語です。この本では小児期の変形を矯正し、かつ予防する技術について述べられています。この教科書の中で整形外科を象徴する挿絵として湾曲した木をまっすぐに矯正している絵が描かれています。今日、多くの整形外科関連学会、雑誌、病院のシンボルとして木が描かれてます。

院長 服部宏行