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クリニックブログ

野球肘 part2

2024年11月25日

こんにちは!理学療法士の鳥居です!!

今回も前回に引き続き野球肘についてお話しします!

テーマは野球肘の分類についてです!

野球肘には大きく分けて4つの分類に分けられます!

①内側型 

②外側型

③後方型

④その他

それぞれの代表的な疾患を下の表にまとめました。

表の中からいくつか抜粋して疾患の説明をします!

○リトルリーグ肘

 上腕骨内側上顆障害とも呼ばれ、小学生の野球肘で最も多いといわれています。繰り返しの投球動作により内側上顆(肘の内側の骨の出っ張り)の成長軟骨が障害されます。初めは痛みも軽く数時間すると痛みも治りますが、放置すると痛みの強さと持続時間が悪化します。そのまま投球を続けると剥離骨折を起こすこともあります。

 

○内側側副靱帯損傷

 骨端線が閉鎖する高校生以上で起こります。こちらも繰り返しの投球動作により肘の内側側副靱帯に牽引ストレスがかかり部分的な損傷や変性を引き起こしてしまいます。よく聞くトミー•ジョン手術はこの内側側副靱帯の靱帯再建術です。

○離断性骨軟骨炎

 小学生の頃に発症することが多く、野球肘の中でも重症化しやすいといわれています。初めは肘を曲げ伸ばしする際の痛みや可動域制限が起こります。悪化すると軟骨片が遊離してしまい、肘関節の中で挟まることで肘が動かなくなったり、引っ掛かり感を感じるようになります。剥がれた軟骨(関節内遊離体)は関節ねずみとも呼ばれます。

 

○肘頭骨端線閉鎖不全

 骨端線が閉鎖していない小中学生で起こります。投げ終わり(フォロースルー)で肘が伸びる際に肘の後方で骨同士の衝突が起き、骨端線が開く負荷がかかります。それにより、骨端線部位の閉鎖不全や分離が起きてしまいます。

簡単ではありますが以上が疾患の説明となります!

次回は野球肘の予防についてお話しさせて頂きます!!