成長期に多いスポーツ障害 シンスプリント
2023年07月10日
①シンスプリントとは
シンスプリントは、「脛骨過労性骨膜炎」とも呼ばれます。
症状は、足のすねの内側に痛みが出現します。
中高生の成長期に発症することが多い障害であり、特に陸上選手やサッカー選手、バスケットボール選手など、走ることが多い競技での受傷が多いです。
②原因
ランニングの量が多すぎたり、ランニングフォームが悪いと、すねの骨に繋がっている骨膜に過剰な負荷がかかることで起こります。
その他にも
扁平足や回内足など、『アライメントの問題』
足関節の『可動域の問題』
体幹や下肢の『筋力の問題』
クッション性の悪いシューズ、固いグランドや平坦ではない道など『環境面の問題』
などが挙げられます。
③治療
〜急性期〜
まずは運動量の制限から始めます。
痛みが強い場合は患部の安静。炎症を抑えるためアイシングなどを行います。
リハビリでは、炎症を抑えるために超音波治療などの物理療法を行います。
〜慢性期〜
痛みに応じながら、足関節周囲や足裏の筋肉に対してストレッチやトレーニングを行います。
また、靴の指導や足底板の作成をすることもあります。
↑ふくらはぎのストレッチ
↑足関節周囲筋のトレーニング
最後に、シンスプリントとよく似ている症状として、「疲労骨折」が挙げられます。
この2つの疾患は初期段階が類似していますが、治療法が異なります!
すねの痛み=シンスプリントと自身で判断せず、医療機関への受診を勧めます!!